金利の上限

金利には法的な上限がありキャッシングもこれを遵守しています

お金を借りたら利息をつけて返済するのがあたりまえですが、この利息を計算する基になるのが金利で、通常年利であらわされます。この金利は金融機関が勝手に設定すると、とんでもなく高いものにしてしまうこともあるため、法令によって上限が決められています。1992年までは54.75%という今考えると目を疑うような数字になっていましたが、現在では、利息制限法では20.0%、出資法では29.2%とされていて、改正貸金業法では利息制限法の上限を用いることになっています。
(⇒改正貸金業法について

貸金業法が改正される前にはどちらの上限を取るかが決められておらず、消費者金融では出資法の上限を採用して20.0%以上29.2%以内で金利を設定している所が多く存在していました。しかし法的にはこの間の金利は長くグレーとされていて、グレーゾーン金利などと言われ続けていたものが2006年の改正で20.0%となって、これ以上の金利は違法とされました。したがってこれ以上の金利を支払っていた場合には過払いとして元本の返済に充てるか利息の返済をしなければなりません。

ただし金利というのは、経済状態で変動するものですので、この利息制限法の規定も経済変動次第で見直される可能性もあり、いずれキャシングローンを利用しようという場合は、最新の金利を確認することが必要です。またこのグレーゾーン金利の撤廃で消費者金融業界では経営が傾くところもあるため、政治家の中には、上限金利を見直してはどうかと言い出す人もいます。経済動向で見直されるのは仕方が有りませんが、政治的判断で見直されるのはいかがなものかと思います。

キャッシングを利用する際にはなるべく金利が低いものを狙うのが常道ですが、中には表向きは金利が上限に届きそうに高いにもかかわらず、一定期間以内に返済すれば無利息というようなキャッシングローンが存在します。この場合、その期間内であれば高い金利設定のキャッシングローンであっても、実際の金利は0ということになって、断然こちらのほうが有利になります。したがってキャッシングローンは上限に近い金利であっても、選択肢から外すのは早計です。

金利の上限が決められていてもこれを無視して高い金利を付けている消費者金融も存在します。これが闇金で、『トイチ』という言葉がありますが、これは10日で1割の金利という意味です。べらぼうな金利ですが。追い込まれてしまっている人はこれでも融資を受けてしまうことが有ります。借りた金額にもよるかもしてませんが、この金利では、まさに雪だるま式に膨らんでしまってすぐにとても返済できる金額ではなくなってしまうことが分かるでしょう。

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