消費者金融の様々な問題

イメージ先行の消費者金融が抱える様々な問題って何

一昔前までのテレビCMを思い出してください。若い女優さんが出てきて、大変明るいイメージで消費者金融のPRをしていました。これをステップに有名女優になった人もいますよね。しかし、最近はこういうCMを見かけないと思いませんか。消費者金融のCMはありますが、必ず『借りすぎに注意しましょう』というような言葉が入っているはずです。これにはいろいろな経緯があって、結局業界の自主規制ということで現在に至っています。

もともと消費者金融というのは現在の闇金などの違法業者と同根のもので、サラリーマン金融と呼ばれていた時期から、サラ金地獄などと陰口を言われるような体質の業界でした。取立てに暴力団を使うような業者も多数いたようです。その後法整備などが進んで、まっとうな企業に成長していくものと、闇金として地下にもぐってしまうもの、その中間で表向きは良いイメージを持ちつつ、過酷な取立ての体質を残すものなど、様々な業者が未だに残っています。

最近の問題としては、改正貸金業法の成立まで上限金利が2つの法律の間で曖昧だった頃のグレーゾーン金利と呼ばれる金利を取っていたというもので、判例からこれらの金利を支払っていた場合には、過払い請求をすれば過払い分は返還してもらうことができます。本来であれば業者側から利用者に積極的に返還するべきなのですが、請求しなければ返してもらえません。利用していた人は過払い請求してください。この過払い請求によって中小の消費者金融はかなり経営体力を失ったようです。(⇒グレーゾーン金利とは

この改正貸金業法では原則年収の3分の1までしか融資できなくなり、さらに過剰な取立てが問題となったためさまざまな規制が盛り込まれました。そこで以前には大変甘かった消費者金融の審査が厳しくなって、借りたくても借りられないというような状態も発生しています。これは貸す側のそれまでの体質の問題もありますが、安易にお金を借りてしまう利用者側の問題も大きく、結局このような人たちの考え方を変えるのは難しく、多くの人が闇金に流れてしまっています。

さらにこの闇金も大変大きな問題です。グレーゾーンならまだしも、それ以上の刑事罰を科されるような高金利を平気で掲げて利用者を募り、過酷な取立てを行って、地獄のような生活を強いています。

以上のような様々な問題を抱える消費者金融ですが、まっとうに商売をしている業者も沢山有りますし、利用者側もしっかりした返済計画を立てて、滞りなく返済すれば何も問題は有りません。双方とも順法意識を高く持って、上手にキャッシングなどの融資を利用してください。

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