返済シミュレーションを行って返済途中で困らないようにしよう
キャッシングは比較的小額の利用がほとんどですので、利用の前にわざわざ返済計画を立てる人はそれほど多くは無いでしょう。ましてや客観的な目で評価しようなどとは思わないのが普通です。しかし多くの多重債務者は、このような先に対しての計画性に乏しい借金から始まっています。金額が小額ですから返済に困ったときに、安易に別のキャッシングに手をつけるというようなことが往々にして行われてしまうのです。したがっていくら小額であってもしっかりした返済計画が必要です。
ただし返済計画を立てただけでは駄目で、その返済計画が実際に機能するかどうかを検証するための返済シミュレーションをすることが大変重要です。金融機関のホームページにはこの返済シミュレーションが簡単に出来る機能が提供されている場合があります。これは借り入れ金額と返済期間を入力するとシミュレーションしてくれて簡単な操作で月々の返済金額が分かり大変使い勝手が良いのですが、残念ながらこれだけでは安心できるシミュレーションとは言えません。
シミュレーションとは実際の返済を予め予想するために行うものであって、返済金額を計算するのは極一部でしか有りません。シミュレーションを行うためには自分の収入や生活パターンを反映していく必要が有ります。会社員であれば収入は前年などを参考にすれば残業時間など季節的な変動を含めて概ね分かると思いますが、自営業などの場合には、変動が大きいので慎重な検討が必要になります。ここで安易な予想するとすぐに破綻することになります。
次に支出です。まずは自分が何にどの程度お金を使っているのかを詳細に検証して見ることが必要です。季節毎の変動も加味した生活費の他、遊興費や医療費などもすべて把握し、さらに返済期間内の連休などでのレジャーにかかる費用も予め計算に入れておくことも忘れないようにしましょう。また先のことなので、何が起こるかわかりませんから、有る程度の余裕を見ておくことも忘れないようにしましょう。
ここまで行えば、毎月の収支がはっきりしますので、差し引きの余剰金額が分かり、これが返済に回せる金額となります。これを前記のシミュレーションによる月々の返済金額と比べてみてください。余剰金額が返済金額を上回っていれば、キャッシングを利用しても大丈夫ということになります。下回っている場合は多重債務に陥るのがおちですからキャッシングの利用は見合わせましょう。このように返済シミュレーションというのは単に返済金額を計算するものではなく、様々な情報を使って返済の可否を判断出来なければ意味は有りません。