借りる前にキャッシングローンについて知っておきましょう
借金というとあまり良いイメージを抱きませんが、現在ではローンという言葉を使い、多くの人が住宅ローンだとか自動車ローンを組んで利用しています。これ等のローンは年収に対して比較的大きい額を借りることになるため、手続きや審査が大変厳密に行われ面倒な思いをした人も多いのではないでしょうか。これに対してキャッシングローンというのは多くても100万円程度で年収から見れば容易に返済可能な小口のローンのことを言います。
このキャッシングローンは金額が小額なため、ある程度の収入さえあれば手続きや審査が簡単で利用し易く、利用用途も限定されていませんので、大変便利で利用者が増えています。このような小口のローンは最近では大手銀行なども参入していますが、一昔前までは消費者金融業者が高金利で提供しており、返済できず幾多の悲劇も生まれ『サラ金地獄』などという言葉までありました。しかし現在では関連法規も整備され、利用し易いものになっています。
このような経緯もあって、今でもキャッシングローンというものに抵抗感を持っている人も少なく有りませんが、抵抗感の無い人も増えてこのキャッシングローンを生活ツールの一つとして捉え、上手に使うことで豊かな生活を実現している人も多いようです。日本においては社会が成熟して来るにしたがって返済可能な範囲の借金は生活を安定させるためには積極的に利用しても良いものだという意識が広がってきていると言えるのではないでしょうか。
しかし、キャッシングローンというのは借金であることには変りは有りません。安易に利用すると痛い目に遭うことは昔ながらの借金と同じだということを忘れてはいけません。手続きや審査が比較的簡単だということで、安易に多くのキャッシングローンを限度額まで借りてしまって、返済できなくなるという多重債務の状態に陥ってしまう人もいるということは憶えておきましょう。こういう場合主な原因は借りる前に行っておくべき返済計画や返済シミュレーションが杜撰だった事が挙げられます。
キャッシングローンは一回あたりの借入額が非常に小さいためか、きちっとした返済計画など立てる事無く借りてしまう場合が多いですが、借りたものは利子をつけて返済しなければいけないものだということを忘れてはいけません。たとえ1万円の借入れであったとしても、自分の収入と月々の返済額などを勘案した返済シミュレーションを行って、必ず返せる返済計画を作った上で借りなければなりません。