キャッシング・消費者金融の基礎知識・マメ知識

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お金を借りるリスクを知って安易なキャッシングの利用は止めよう

お金を借りるということは、経済活動の1つとして特に悪いことでは有りません。経済が停滞する中にあっては経済活動を活発にするという意味でも、積極的に利用したほうが良いのかもしれません。特にキャッシングローンという小口で比較的審査の甘い商品が出現し、銀行などの大手金融機関が参入してイメージも向上してきたことと、法整備もされて暴利といわれるような金利も無くなって借り易くなりました。実際に利用者は急増して、今後も利用者は増えていくでしょう。

しかしいくら借り易くなったとは言っても借金は借金です。必ず利息をつけて返済することが必要になります。小額だからといって安易に借りると自分の首を絞めることになります。そういうこともあって最近では法律で借り入れは前年の年収の3分の1までとされています。つまり法律を変えねばらないような困った状況に陥ってしまった人が、多数居たということです。自分は大丈夫と思う人も多いと思いますが、たとえ1万円でも安易に借りてはいけないという事例はいくらでもあるのです。

借りる前には返済計画を立てますが、陥り易く最も多いリスクとしては、返済計画が破綻するというものです。何故破綻するのかというと、多くの場合が、小額だからということで、良く検討をしないでいい加減な返済計画を作ってしまう場合です。これは月々の収支をギリギリで考えてしまうことから生じる場合がほとんどで、多少の出費でも返済に支障が生じ破綻してしまうというものです。返済計画は少し余裕を考えておくことが重要です。

次に多いリスクは返済計画の想定外の事態が発生してしまう場合です。例えば病気になったり、事故に遭ったりした場合には、返済計画に無い事態と言って良いでしょう。天変地異のような場合には様々な救済措置が講じられますが、単なる病気や事故ではそういうこともありませんので返済に窮してしまうことも考えられます。したがって返済計画を考える場合には、このような場合の対処方法についても一応考えておいたほうが無難です。

この他にも考え出したらきりが無いほどリスクというものは有ります。すべてに対処しなければならないということでは有りませんが、返済計画を立てる場合には、単なる返済だけではなくて、発生するリスクへの対処方法についても2重3重の対応策を考えておく必要が有ります。返済に窮した場合、ブラックとして信用情報に記録され、肝心なときにお金が借りられないようなことになりかねません。お金を借りる場合にはよくよく考えることが必要です。

あなたは金融機関の審査をパスしてキャッシングが利用できるのか

ちょっとお金が足りないからキャッシングでも利用しようと考える場合は多いと思いますが、キャッシングローンというか各種ローンでも同じですが、借りる前には金融機関の審査に通る必要が有ります。ようするに借り手に十分な返済能力があるかどうかを金融機関側が事前に確認する手続きということです。もちろん金融機関によって審査基準が違いますし、公になっているわけではありませんので、通るか通らないかは実際にやってみるしか有りませんが、基本的なところは確認しておきましょう。

まず調査されるのは借り手が信用情報にブラックとして登録されているか居ないかということです。たとえば以前に何等かのローンの返済に支障があったとか、クレジットカードの引き落としが出来なかったとか言うだけでも情報として登録されます。これを各金融機関が判断して問題が有る場合には、キャッシングローンの利用は許可されません。ですから、現在キャッシングローンを利用する必要が無くても、日々の支払いを怠るようなことがあると将来影響が出ることが有りますので注意が必要です。

次に最も重要なのが安定した収入ということになります。法律が改正される前には収入が無くても資産状況などから審査が通ることは有りましたが、たとえば専業主婦の買い物依存症やパチンコ依存症などに利用されたりすることがあり、法律の改正後には年収の3分の1までしか借りることが出来なくなりました。したがって審査の最も大きなポイントは安定した収入があるかどうかということになります。このためどんなに資産があっても、無職の場合には借りることが難しくなりました。

では専業主婦の場合には審査は通らないかというと、収入の有るご主人の同意があれば収入についてはクリアできます。これで以前のようにご主人に内緒で借入れを繰り返すようなことは少なくともなくなりました。また以前は学生相手の学生ローンのようなものもありましたが、現在では収入が証明できない限り学生相手に貸し出すことも難しくなりましたので、業務から撤退する消費者金融業者も増えています。いずれにしても、以前のような無理な取立てによる悲劇は減少したと言えるのではないでしょうか。

この他各金融機関で様々な基準が設けられていますが、概して言えば大手銀行の審査が最も厳しく、次が大手消費者金融となり、審査が甘くなればなるほど、リスクの高い金融機関になる傾向が有ります。それでも審査に通らず、やむを得ず闇金に手を出してしまうという場合もありますが、借り入れができず行き詰ってしまった場合にはなるべく早く、公的機関や弁護士などに相談することを勧めます。

キャッシング前にこれをしておけば借入額を減らせます!

以前は銀行などでお金を借りるのは、手続きや審査に手間が掛かるため、そう簡単なことでは有りませんでした。反面これ等の審査が厳密に行われるため、安易な借金には歯止めがあったということも出来ます。しかし消費者金融(通称サラ金)というようなものが出来てこの審査が甘くなったおかげで、かなり楽にお金を借りられるようになりました。しかし当然安易な貸し出しにより、多重債務や自己破産などを歩む人も増えていく事になりました。

その後法整備も進んで、金利は低下し、キャッシングローンという大変借り易い商品が出来る事になって、誰もが借り易い環境が整備されてきましたが、基本的な構図は変っていないということを憶えておく必要が有ります。安易に借りられるということで今もって多くの悲劇が生まれていることに違いは有りません。最も良いのは借りないようにすることです。先ずは借りなくて済む方法を考えてみて、それでも借りざるを得ない場合だけキャッシングを利用しましょう。

借りなければならないと判断した場合は、先ずは用途をはっきりさせましょう。借りたとしてもそれ以外には使わないことが重要です。次に借入れする金額を正確に掴むことが重要です。小額の借入れということでここをおろそかにする人が多いのですが、しっかりした返済計画を立てることは絶対に必要なことです。この借り入れ金額を計算する場合には、できる限り金額を小さくするためにあらゆる方向から検討し、削れる部分を探しましょう。

この金額を考慮して一括返済なのか、あるいは月々少しずつ返済するのかを考えます。この場合、自分の月々の収入とボーナスなどを勘案して返済方法を検討することになります。このとき自分の月々の返済能力を正確に掴むことが重要です。返済能力は有る程度の余裕を取っておかなければなりません。このあと各金融機関の提供するキャッシング商品を調べるます。多くの金融機関ではWeb上で返済シミュレーションが出来るようになっていますので、自分の返済能力で耐えられるかシミュレーションしてみましょう。

もしシミュレーションで自分に合うものが無かった場合には、自分の返済能力では借り入れは厳しいということになります。そういう結果が出た場合には、最初から考え直しさらに金額を絞るか、あるいは借り入れ自体を断念したほうが無難です。返済シミュレーションの結果十分返済が可能という判断が出た場合には、実際に借入れする方向で申込などの準備を始めてください。

便利なキャッシング!でもそのお金本当に借りないといけないの?

キャッシングローンはいまや豊かな生活を送るための生活ツールの一面を持っていますが、反面借りすぎによる多重債務に陥ることもあり、両刃の剣というのが実像です。冷静になって考えれば分かりますが、1万円借りたとして、返済に当たっては、これに利息が付いて1万円+αが必要になりますので、トータルで考えるとαの分だけ損をすることになります。実際にはこれに手数料なども掛かることもありますから、さらに負担は増える事もあります。

したがって、純粋に経済的なことを考えれば借りないほうが得なのは言うまでも有りません。しかも借りなければ返済に窮する可能性も有りませんので多重債務に陥ることも有りません。住宅ローンなどは住宅が資産として残りますから話は別ですが、それ以外のたとえば生活を充実させるためとか言う理由であるのであれば、先ず必要なのは、本当に借入れしなければならないのかということをじっくり考えることです。そして出来れば借りなくて済む方法を探しましょう。

考える際は自分ひとりで考えてはいけません。まずは配偶者、いなければ両親、高齢の場合は子供、そういった家族がいない場合は親戚関係、上司や同僚でも良いでしょう。自分だけでは、どうしても考え方が偏ってしまうため、別の価値観を持つ人が必要です。もし最初から反対されると考えられるような借り入れ理由であるのであれば、借りないことです。これによって相談してでも借りなければならないと考えられるものだけに絞れる事になります。

それでは相談するという仮定で話を進めます。まず借金の理由がギャンブルや買い物依存などでどうしても止められないものということであれば、借金をするのではなく依存症の治療を行う方向で考えてください。これらの理由の場合には早いうちに手を打たないと、借金が膨らんでしまったり、精神的に追い詰められてしまうこともあります。依存症かも知れないと思ったら、まずは心療内科で診察を受けることを考えるべきです。決してキャッシングなどを利用してはいけません。

次に考えられるのは借金の返済のための借金です。これが進むと多重債務に陥り、最終的には自己破産に至ることも有ります。したがって、この場合には借金をすることを考えるのではなく、借金の連鎖を止める事を考えることが必要です。次は生活を維持していくという理由です。しかし特に理由も無く借金をしなければならないという生活は、レベルを落として借金をしなくても良い様にする方向で考えなければなりません。このようにして借りる前に先ずは借りないようにすることを考えてください。

近づくな!甘い言葉で誘う闇金は法律違反の激高金利

現在では改正貸金業法によって金融機関の個人への貸出し金利は、利息制限法の定める20.0%を上限としています。もう1つ利息の制限を規定しているのが出資法で現在29.2%となっていて、改正前の貸金業法ではどちらを取るかが規定されておらず、この間の金利をグレーゾーン金利といっていました。現在では20.0%以上の金利を付けると刑事罰の対象となります。闇金の定義ははっきりとは決まっていませんがここでは20.0%以上の金利の業者とします。

もちろんこれ等の業者は違法ですから、本来あってはいけないものです。しかし貸金業法というものも無くサラリーマン金融と呼ばれていた頃は、まともな業者も、悪質な業者も区別は曖昧でした。このような金融業者では当時の上限ギリギリの金利で貸付、返済できなくなると債権を暴力団に売って、暴力団が取立てを行うというようなことが横行している業界でした。現在では大手の業者は暴力団との関係を絶っていますが、闇金ではなくても中小の業者ではこういう体質が残っている所も有ります。

貸金業法が出来て、さらに上限金利が低く抑えられてくると、これに従う業者と、地下にもぐって高金利で貸し付ける闇金に分かれていくことになります。当然利用者はまともな業者を利用しますので、問題がある業者が利用者を獲得するためには審査を緩めることになり、闇金に至っては審査など無しで貸し出すことになります。利用者は最初は審査が比較的厳しいまともな業者から借りますが、返済が難しくなっていくと、徐々に審査の甘い業者を利用するようになり、最後には闇金に手を出すようになります。

そもそも返済に窮しているような人が闇金に行ったらどうなるか、利息は雪だるま式に膨れ上がり、とても返せる額ではなくなります。そうなることは分かっていても窮地に陥った人は、とりあえず窮地を乗り越えるために利用してしまうのだそうです。こうなると闇金は暴力団まがいの取り立て屋を動員して、過酷な取立てを行うようになります。臓器を売れだの、生命保険で返済しろなど、とんでもない要求をされる場合も少なく有りません。

こんな地獄のようなことにならないためにも、どんなことがあっても闇金などには近づいてはいけません。闇金に行く前にまともな業者での返済に窮したら、まずは公的機関や弁護士に相談してください。また闇金に手を出して過酷な取立てにあっている場合は、既に犯罪ですので、元本を含めて返済の必要はありません。すぐに警察に相談してください。自分ひとりで悩むよりも、その道の専門家に相談したほうがずっと楽ですし安心ですよ。

金利と手数料を知ってキャッシングを有利に利用しましょう

もうちょっとお金があれば給料日まで繋げられるというときに便利なのがキャッシングで、利用者数は年々増加傾向に有ります。最近では大手銀行なども参入して、大変使いやすくなりました。多くの人はキャッシング商品を選ぶ場合に気にするのが金利で、様々なキャッシング商品を比較する場合も、金利をキーポイントとしている人がほとんどではないでしょうか。もちろん金利は第1に考えなければならないものですが、利用に当たっては更に考慮するポイントがあります。

まずキャッシングする場合の利息を計算してみる場合、簡単のために金利10%で1万円を30日借りたとすると、
 10,000円(借入)×10%(金利)÷365×30=82.2円
となって、利息は30日で82.2円ということになります。次にキャッシングを利用する場合を考えて見ましょう。多くの場合は会社を退社後になりますから18:00を回ってからということになります。通常キャッシングは金融機関のATMを利用することになりますのでこの時間だと時間外手数料が必要です。

この手数料は通常の場合は1回に付き105円が掛かることになります。つまり30日で利息が82.2円なのに手数料が105円となって利息よりも大きな出費になります。何か割り切れないものを感じる人は少なくないでしょう。もっと借り入れ額が大きいのであれば微々たる物だと言えるのかもしれませんが、利用の仕方によっては利息以上に手数料がかさんでしまうこともあるということを忘れないようにしましょう。

そこでキャッシング商品の選択ということになりますが、利用方法次第で金利だけで選ぶのは危険だということになります。このため選ぶ際にはキャッシング商品の説明資料だけではなく、各金融機関のATMの利用規則も検討対象として調べておく必要が有ります。利用の仕方によっては、銀行のキャッシング商品よりも、消費者金融の物の方が利用し易いことも考えられます。いずれを選ぶにしても、自分の利用方法を良く考えてからでなければ、選べないということです。

さて急にお金が必要になった場合に、例えば1万円引き出すとしてATMを利用しますが、近くに取引銀行のATMが無かった場合、他の金融機関のATMを利用すると105円の手数料が掛かることになります。しかし、このATMの金融機関のキャッシングが利用できるとすると、前記の例であれば1ヵ月以内に返済すれば最大82.2円の利息で済むことになります。つまり借りたほうが得だということです。このように手数料を考慮に入れないと様々な場面で損をすることになるということを憶えておきましょう。

専業主婦注目!改正貸金業法施行下でキャッシング利用は可能なのか

貸金業法が改正される前は、収入が無くても条件さえ満たしていれば融資を受けることが出来、専業主婦でも容易にキャッシングの利用が可能でした。しかしこれによる弊害として、パチンコなどのギャンブル依存症になったり、買い物をし続けなければいられない買い物依存症に陥る人もいて様々な問題を惹き起こしていました。これも1つ引き金になって、改正貸金業法では年収によって融資が規制されるようになりました。これによって専業主婦への野放図な融資は行われなくなっています。

改正貸金業法によれば1社50万円あるいは他社を合わせて100万円の超える融資を行う場合には、審査に当たって年収を証明する書類を添付することが義務付けられて、この年収の3分の1を超える融資を原則として禁止することになりました。したがってこの規定によれば、融資を受けていない状態で融資枠の最大は何社かに分けて100万円までとなります。すでに融資を受けている状態だと、融資枠はさらに狭まり、場合によっては融資を断わられる可能性も有ります。

ただし専業主婦向けの例外規定により、ご主人の承諾を前提として、夫婦合算でご主人の年収の3分の1まで融資が受けられるようになっています。どうしても必要な場合にはこの例外規定を使うしか方法は有りません。これによって前記のような問題は排除できそうです。家計が苦しいという専業主婦の方は安易にキャッシングなどを利用するのではなく、夫婦でよく話し合って家計の状態を共有し、まずは支出の見直しなどすることから始めてはいかがでしょうか。

この改正は、無理な融資を排除するという面では大変有効ですが、従来行われていた専業主婦への融資が打ち切られることによって、前記のような依存症の重傷者にとっては大変困った状況に追い込まれてしまうこともあります。依存症をご主人に相談するわけにもなかなかいきませんから、結局闇金を利用してしまいとんでもない事になるというような事例も多々あります。もしどうしても依存症から抜け出せない場合には、自分で可決することは無理ですので、心療内科に行って相談することを勧めます。

専業主婦の場合、ギャンブルや無駄な買い物に使うのは論外ですが、家族のために使うお金であれば、積極的にご主人に相談しましょう。相談しないで自分を追い詰めてしまう必要は有りません。家族のために必要なことであれば、情報を共有して、きっちりした返済計画を立てた上で、必要なお金は借りましょう。自分の判断で安易に怪しい金融機関を利用するようなことが無いように気をつけてください。

キャッシング商品の選択には自分の判断基準を持つ事が必要です

キャッシングローンの利用を考えている人は多いと思いますが、最近では大手銀行も参入して商品の種類が多すぎて、どれを利用したらよいのか迷ってしまう人も大勢いるのではないでしょうか。多くの商品の情報を集めても良し悪しの判断がつくとは限りません。誰かが良いというものが自分にも良いというものでも有りません。したがって自分の状態をよく把握して自分なりの判断基準を持って、もっとも適正だと考えるものを選ぶ必要が有ります。

まず最も重要な判断基準は、本当に借りなければいけないのかということです。これは商品の選択の前に必ず行うべきことです。たかだか小口のキャッシングではないか考える人もいますが、このキャッシングを契機として自己破産に至ってしまったという人も大勢いるのです。キャッシングで借りるのは本当に必要なお金だけにすることが基本です。決してギャンブルや遊興費、不要不急の買い物に当てるようなことの無いようにしなければなりません。

次に金利です。もちろん金利は低ければ低いほど良いので、長期間毎月一定額を返済する計画を持っている場合には大変重要な判断基準になります。この基準で行けば、大手銀行のカードローンが良いでしょう。大手消費者金融の商品もこれについで低いので、これらも選択範囲に入れても良いでしょう。もちろん金利は社会情勢によって変動していきますので、借りる場合にはその都度確認する必要が有ることは言うまでも有りません。

もし自分の返済計画が長期間一定額ではなく短期間に一括返済するような場合には、一定期間無利子という商品が消費者金融の場合には存在します。それらの商品は表面上の金利は高くなっていますが、一定期間内に確実に返済できるのであれば、無利子ですので、銀行のカードローンよりも大変有利なものになります。また商品の中にはポイントが付いたりして実質的な金利が使い方次第で、銀行のカードローンよりもお得になったりする場合も考えられます。

これらを総合的に判断して、借りなくて済ませられないか、借りる場合には自分の返済計画にとってどのような借り方が有利なのかを考えた上で、商品を選ぶようにしましょう。雑誌やインターネット上の紹介記事で勧めている商品が必ず有利だということは有りません、あくまで自分の利用方法にあわせて、商品の特徴が効果的に働くものを選んでみることが良いのではないでしょうか。じっくり選んで、なるべくお得な商品を選んでください。

キャッシング商品の特徴を理解してあなたにとって有利なものを選ぼう

キャッシングは生活ツールとして大変便利で利用している人も多いと思いますが、利用の仕方によっては、自身の首を絞めかねない両刃の剣という面が有ります。利用する場合には通常考えれば、なるべく金利の低いものから選びたいと思いがちですが、商品の特徴を良く研究して、これを最大限利用するようにした場合、一見金利が高いように見えても、低いものよりも得になることもあります。キャッシング商品を選ぶ際にはこの特徴と自分の状態を良く考えた上で選びましょう。

例えば金利だけから見ると現状では銀行系のカードローンが最も低い設定なっています。したがって金利だけで考えれば、これを利用するのが最も得なように見えます。途中で一括返済とかを考えずに長期間毎月少しずつ返済していくことを考えている場合には、この銀行系カードローンが最も合った選択ではないかと考えられます。自分の取引の有る銀行のカードローンを利用してみてはいかがでしょうか。

ただしキャッシングはこのようなものばかりではありません。金利は銀行のカードローンよりも倍近くあったとしても、一定期間内に返済すれば無利子という商品もあります。ほとんどは1週間から1ヶ月以内というものですが、中には半年というものまであります。このような商品の場合、一括返済かあるいは期間内に何回かに分けてでも完済できるのであれば、金利が高かろうが、銀行で借りるよりもお得ということになります。ですから自分の返済計画に沿って一定期間無利子のものも候補にして良いでしょう

その他、利用ポイントが溜まったりキャッシング商品には様々な特徴を持つものが有ります。ゆっくり商品を選ぶ時間があるのであれば、まずは各商品の特徴を良く理解することから始めましょう。自分の返済計画に合ったものであれば、これらの特徴を最大限利用して最も自分にとってお得感の有る商品を選ぶようにしましょう。ただし、いくら得なものであっても、最も基本である本当に借りなければならないのかを良く考えて、借りなくて済むのであれば借りないというのことは忘れてはいけません。

このようにキャッシングを利用する場合には、最も目が行きがちな金利だけで安易な判断を下すのではなく、商品の特徴を理解して、実質的な金利や返済総額、その他の特典などを考慮しながら選んでください。またこれらを最も有効に利用するには、自分の返済能力というものを予め十分理解しておくことが必要です。返せる範囲で借りて、無理をしないことが最も良い利用方法ではないでしょうか。

総量規制で今後のキャッシングはどうなる?知っておこう賃金業法の話

消費者金融業界を規制・管理するための法律として貸金業法がありましたが、従来この業界では利息制限法の上限金利を越える金利を設定していたり、甘い審査によって貸し出しを受け返済に窮する場合や、苛酷な取立てなどの問題が噴出していました。これ等を受け利用者を保護する内容を含む規制を強化した改正貸金業法が2006年に成立しました。この改正には、上限金利を利息制限法に合わせることや、年収を基に融資金額の上限を決めることなどが含まれています。

総量規制とは過剰貸付けの抑制のことで、法律の規定の要点は、1社50万円あるいは他社を合わせて100万円の超える融資を行う場合には、審査に当たって年収を証明する書類を添付することが義務付けられて、この年収の3分の1を超える融資を原則として禁止しています。したがって収入がない場合には審査が通ったとしても最大100万円までしか融資を受けることは出来ませんキャッシングだけであればこれでも枠としては大きいですが、他にローンなどを組んでいる場合には審査は通らない可能性も有ります。

問題なのは従来は借りられていた専業主婦や学生など収入が殆ど無い人は、状況によっては融資が受けられないこともありうることです。専業主婦の場合のは、ご主人の了解があれば融資は受けられますが、内緒でこっそり利用していたような場合には、利用が難しくなります。ただし、本来は何か特別な理由が無い限り、収入が無ければ返済計画は立てられないため、そういう人に対して融資するというのは、そもそも間違いで、正常な形になったと考えるべきです。

法律では、段階的な返済のための借り換え、医療費の緊急貸付け、前記の配偶者貸し付け(この場合夫婦合算で3分の1まで)、個人事業主の事業資金貸し付け、預金のある金融機関からの融資が実行されるまでのつなぎ資金の貸し付けが例外規定として決められています。もしこれ等に該当する場合には、それを証明する書類を添付するなどで融資が受けられるようになりますので、このような場合には、予め利用する金融機関で確認をしてみてください。

この総量規制は、ある意味両刃の剣の面があり、きっちり守られれば、健全な経済活動といえますが、これをかいくぐってでも融資を受けたいというような人も存在するため、これ等の人は違法な金融機関に流れざるを得なくなってきます。要するに闇金を頼るようになり、結局自己破産するしかないような状態に追い込まれることも無いとは言えません。このような場合には公的機関で相談するなどの方法をとり、間違っても闇金に頼るようなことはしてはいけません。

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