アコムの提携先

経営安定化に貢献するアコムの超有名な提携先

アコムは当初はサラ金の1つとしてあまり良いイメージを持たれる事は有りませんでしたが、企業として成長している段階で1994年に東京証券取引所に上場を果たします。上場するためには当然ですが社会的な信頼が必要不可欠になりますので、旧来のサラ金が持っていた反社会的な体質とはそれまでの間に決別し、健全な会社として評価されたということになります。当初三菱信託銀行がメインバンクであったため、このあと三菱UFJフィナンシャル・グループとの関係が深くなっていきます。

このあと三菱東京フィナンシャルグループ、ディーシーカード・ジャックス (信販)との合弁で銀行系消費者金融DCキャッシュワンを設立しました。しかし改正貸金業法による過払い請求などで経営に悪化の兆しが見えると三菱UFJフィナンシャル・グループが救済し、2008年には同グループの連結子会社になっています。このような中で子会社の整理と思われますが、アコムが2009年にはDCキャッシュワンを吸収合併することになります。

また三菱東京UFJ銀行もノウハウの無い無担保カードローンの信用保証業務にアコムのノウハウを利用することで深い提携関係を持つようになり、これを皮切りにスルガ銀行、セブン銀行、じぶん銀行…と多くの銀行と提携関係を築くことになっていきます。銀行は信用第一ですから銀行と提携できるということは大きな信用を得たということになります。したがってこの提携は銀行側もアコム側も大きな恩恵があったということになります。

アコムの連結子会社としては債権の管理回収を行うアイ・アール債権回収株式会社とベンチャー企業への投資や育成を目的とするエーシーベンチャーズ株式会社があります。アコムレンタル株式会社というレンタル会社を聞いたことがあるかもしれませんが、以前は子会社でしたが株式を譲渡したことから名前にはアコムと付いていますが現在は子会社ではなくなりました。また以前行っていたレンタルビデオ事業は事業自体をTSUTAYAに譲渡しました。

このように様々な紆余曲折があり提携先も様々に変ってきていますが、株式上場以降アコムは一時的な経営悪化も有りましたが、健全な大手企業としての地位を築くことが出来ました。できれば信用保証業務の拡大も良いのですが、本業である一般消費者への融資業務をより借り易く多くの人が利用できるものにしていくことも忘れないようにして欲しいものです。

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